佐渡島
2025年5月22日~25日

「金を掘りたい」との婆のリクエストで訪れた佐渡島

期待以上のクオリティ

旅のフィナーレは、トキ保護センターの上空を飛ぶ、放鳥されたトキの何とも言えない薄桃色

また行かなくちゃ。

5月22日

 ロングドライブに備え、朝6時に家を出発。10時間の運転の後、辿り着いた今日のお宿は新潟港すぐそばの高層ホテル。22階の部屋からは、新潟の中心街が一望。




 沈む夕日の下に薄っすらと、明日渡る佐渡島が見えます。


 ナイトビューはこんな感じ。港町って、どの町もイケてます。
5月23日

 2時間半の船旅。なかなか大きなフェリーですが、港を出ると少し”うねり”があります。婆のリクエストで特等席をとりましたので、ゆったりくつろげるわぁ。


 やっぱり一番に目が行くのはお山。金北山はじめ、稜線にはまだ所々雪が残っています。フェリーターミナルでも山爺や山婆が闊歩していたので気になっていたのですが、確かに佐渡の山って登りたくなるような存在ですね。



 婆念願の金山です。残念ながら金堀りはできませんでしたが、とても見ごたえのある観光スポットでした。現代ならともかく、あのもろそうな狭い穴で金掘削作業をしていた時代に思いを馳せると、なんと恵まれた時代に我々は生きている事か・・・。




 今回のツアーの言い出しっぺである85歳の婆も、頑張って二つあるコースを踏破しました。


 ”なんか、ラピュタがあるらしいよ。知らんけど・・”とは、同行者の妹の弁。スマホを駆使してあれやこれや観光スポットを漁ります。




 私メの観点では、自然破壊の何物でもない、その遺構はどうやら映えスポットになっているようで、コチラにはオシャレな若者やカップルがわんさかたむろしています。




 七浦海岸に予約している宿の夕食の時間は遅めにとっているので、大野亀を目指して時間の許す限り行けるところまで行こうと、大佐渡山地の西側を北上。佐渡島、想像以上に大きいのです。途中の姫津港では、巨大な沖堤に渡るアーチ状の橋があり、冷たい強風の中、ゴジラのたてがみのような髪型になりながら婆も踏破しました。




 姫津港ではイカ釣り船が。普段見慣れている瀬戸内側の漁船よりも遥かに頑丈そうですが、この船であのうねりの中に出ていくのだから、海が荒れた時など大変だろうに。漁師さん、凄すぎ。


 時間の都合で今日はここ「入崎」まで。なんとか天気も持ちこたえてくれました。


5月24日

 昨夜は食べきれないほどの豪華な海産物を堪能しました。日本海側って、本当に魚介類がおいしい。ということで、鋭気を養った一行は、改めて大野亀を目指します。昨日気になっていた入崎の岩場に咲いていたユリをカメラに収め、帰宅後にCoPilot先生に聞いてみると、”岩ユリ”とのこと。この時期は天候が難しいけれど、島は至る所花だらけ。浜昼顔のピンクはそこら中に。ポツポツ咲きだした飛島カンゾウも黄色の大輪で自分達が主役となる季節の到来を主張しています。





 太陽が出ていれば、海の青さが素晴らしかっただろうけれど・・・。



 目指す大野亀を遠望。まあ車を走らせていれば到着しますから・・。


 で、登ります、大野亀。一緒に登った嫁さん曰く、”礼文島にそっくり。” ほんと、雨風の中歩いた”桃岩コース”そっくり。距離は短いけれど・・。




 大野亀の頂上稜線はこんな感じ。金北山ハイクのついでに訪れたのか、しっかり山装備した人も登ってきていました。


 大野亀頂上。三角点がありました。標高167メートルです。


 大野亀のあとは、二つ亀。海岸までの急な下りに婆は戦意喪失。風も冷たいし、早々に退散。佐渡一周線をそのまま進んで大佐渡山地の東側を南進。こちらは随分穏やかで堤防の高さも低い。過疎が進んだ地域なのか、空き家だらけ。
 最終目的地のトキの森公園では、到着して車を降りたとたんに上空にトキの優美な姿が。その色の絶妙さは筆舌にし難い。そのために絶滅の際まで追いやられたのですね。ホント、人類は罪深い。
 自然復帰を試みる地道な努力のすぐそばには佐渡空港が。それも、滑走路2000m化を目指しているとか。釧路湿原と同じで、ちぐはぐ感がぬぐえない。




 両津港のフェリーターミナルは、とても清潔。新潟港のそれも同じだったけれど、佐渡汽船って佐渡と新潟を結ぶ大動脈として立派に機能を果たしている感じ。そこに躍動感はあっても悲壮感は感じられませんでした。



 佐渡島は想像以上に大きくて、今回は大佐渡山地周遊しかできませんでした。金北山も登り残している事だし、次回は小佐渡山地周遊含め佐渡島3泊ツアーだな・・・と、次回の訪問を楽しみに帰路につきます。
  


翌日の10時間ドライブに備えて、お泊りは往路で利用した高層ホテル。今回は28階のお部屋。
部屋に着くなり、”ドドン”と大きな音が。カーテンを開くと、花火。

佐渡旅行、良い家族の思い出ができました。

5/25は霧雨の中、ホテル7時出発で17時に自宅着。
まあ、10時間程度ならまだ運転できますワ。